テーブルマナーズは、ダンシロウと田辺知美によって2023年に結成されたパフォーマンスユニットです。初公演は、アーツカウンシル東京の助成プログラム「トーキョークライシスプラン」にて上演された《テーブルマナー》。以降、土方巽・中西夏之メモリアル倉庫にて年1回のペースで新作を発表しています。
私たちの関心は、ジェンダーと家族という日常的かつ制度的な枠組みにあります。ライブストリーミングする身体、食する身体、出産する身体、などの日常の身体を舞台上にあげ、観客との新しい関係性を立ち上げることを試みています。
毎月開催しているラウンドテーブルでは、ジェンダーやケアに関する書籍をもとに、参加者とともに思考を深める対話の場を設けています。パフォーマンスと対話を循環させながら、「家族」「ジェンダー」「身体」に関する問いを社会へと開いていくことが、テーブルマナーズの目指す実践です。
ダンシロウ

デザイナー
ノッティンガムトレント大学大学院卒業。ジェンダーに合わせ変化する衣服の研究。Jun O「Un-weaving Shinto」パフォーマンス、製作。芝崎健太「Esperanza/希望」ドラマツルギー。田辺知美「鳥かご」鎌鼬の里芸術祭、アトリエ第Q芸術、衣装、美術。「ナメクジ踊り」Fukuoka Dance Exchange ソロ。
田辺知美

舞踏家 / 助産師
東京生まれ。大学在学中に踊りを始め、1985年土方巽の稽古に参加。 上領國資、大森政秀に師事。ダンス白州、岩名雅記作品等に出演。1997年よりソロ『金魚鉢』シリーズを始める。2012年より、土方巽著『病める舞姫』をテキストに『ザ・シックダンサー』(川口隆夫との共演)を開始。 2016年~2021年『身体の知覚』に参加。2022年5月猿橋倉庫にて「鳥かご・Bird Cage」試演、9月鎌鼬の里芸術祭に出演。2023年5月アトリエ第ℚ芸術にてソロ公演「鳥かご」を行う。助産師としても活動中 。